「プライベート(ローカル)IPアドレス」とは?「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」について

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こんにちは!

「IPアドレス」とは何か、御存知でしょうか。

当記事ではインターネットにおける基礎知識として「プライベート(ローカル)IPアドレス」について簡単に解説致します。

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「IPアドレス」とは

「IPアドレス」とはインターネット上の住所に相当する言葉です。

「IP」は「インターネット・プロトコル」と言う言葉の略称で「プロトコル」には「約束事」と言う意味があります。

「IPアドレス」とはインターネットの送受信のルールに則って定められた、インターネット上の住所と言えますね。

「IPアドレス」には「グローバルIPアドレス」と「プライベート(ローカル)IPアドレス」の2種類が存在しており、その中でも「プライベート(ローカル)IPアドレス」はインターネットに繋いだ「ルーター」や、その「ルーター」に接続したパソコンやスマートフォンにそれぞれ割り振られる物です。

 

「プライベート(ローカル)IPアドレス」とは

「プライベート(ローカル)IPアドレス」とは主に「ルーター」から割り振られた内線用の「IPアドレス」の事で、同じネットワークを使用するにあたっての識別番号を指す言葉です。

現実の建物で表現するとマンションやホテル等の建物の部屋番号に相当し、「ルーター」には管理人の役割があります。

「ルーター」には「DHCP」という機能があり、この「DHCP」で接続機器それぞれに「プライベートIPアドレス」を自動的に割り振る事が出来るのです。

「プライベートIPアドレス」には「グローバルIPアドレス」よりもきちんとした法則性が存在しており、大規模ネットワーク向けの「クラスA」、中規模ネットワーク向けの「クラスB」、一般家庭等の小規模ネットワークで使用される「クラスC」等が存在しております。

クラス 「プライベートIPアドレス」最低値 「プライベートIPアドレス」最大値
クラスA 10.0.0.0 10.255.255.255
クラスB 172.16.0.0 172.32.255.255
クラスC 192.168.0.0 192.168.255.255

基本的に縁のある「プライベートIPアドレス」と言えば「192.168.」から始まる「クラスC」となりますね。

又「プライベートIPアドレス」には「ネットワーク部」と「ホスト部」と言う分類が存在しており「プライベートIPアドレス」が仮に「192.168.1.50」 となっている場合には「192.168.1」 が「ネットワーク部」、「50」の部分が「ホスト部」と識別する事が出来ます。

 

「ネットワーク部」と「ホスト部」について

「ネットワーク部」と「ホスト部」については以下の通り。

ネットワーク部 「どのネットワークを使用しているか」を識別する為の数値
ホスト部 「どのコンピュータを使用しているか」を識別する為の数値

つまり

「192.168.1(=ネットワーク部)」+「.50(=ホスト部)」=「192.168.1.50(=プライベートIPアドレス)」

と言う風に「プライベートIPアドレス」は「ネットワーク部」と「ホスト部」の組み合わせで成り立っている事が言えます。

仮に、自分のパソコンの「ホスト部」が「50」を利用している場合は他の機器で「50」を同時に使用する事が出来ません。

ただし「ホスト部」として使用出来る数字は0~255の「256通り」では無く「0」と「255」の数値は使用出来ない様に定められております。

又「1」の数値も「ルーター」が使用する数値と言う事で使用は不可能となっている事からパソコンやスマートフォン等の機器が「ホスト部」として使用出来る数値は2~254の数値に限定されるのです。

「0」は「ネットワークアドレス」と言われ「ネットワーク全体」を表す時に使用されます。

又「255」は「ホスト部」全体を表す際に使用される「ブロードキャストアドレス」と言います。

それぞれの数値が個別の役割を持っている為、普段遣いする事が出来ないのです。

「ホスト部」リスト

0 ネットワークアドレス:使用不可
1 ルーター用のホストアドレス:使用不可
2~254 使用可能
255 ブロードキャストアドレス:使用不可

ちなみに「127.0.0.1」、もしくは「localhost」で表現されるIPアドレスは「自分が自分である事を証明する為に使用される特殊なIPアドレス」で「ループバックアドレス」と言います。

 

「プライベート(ローカル)IPアドレス」の確認方法

パソコンを使用している場合は「コマンドプロンプト」から確認する事が出来ます。

「コマンドプロンプト」

「プライベート(ローカル)IPアドレス」の確認方法

  1. 左下のスタートメニューを右クリックし「ファイル名を指定して実行(R)」を選択する
  2. 「ファイル名を指定して実行」に「cmd」と入力し「Enter」キーをタップ
  3. 「ipconfig」と入力し「Enter」キーをタップ

「IPv4 アドレス」の項目に表示されている数字が使用している「プライベート(ローカル)IPアドレス」となります。

 

「サブネットマスク」とは

「サブネットマスク」とは「IPアドレス」のどこまでが「ネットワーク部」を表していて、どこからが「ホスト部」なのかをコンピュータが判断する為に使用される数値の事です。

例えば「192.168.1.7」と言う「プライベートIPアドレス」があったとして

「192.168.1」が「ネットワーク部」、「.7」が「ホスト部」であると判断する為に使用されるもので、インターネットに繋がっている機器が「同じネットワークを利用しているのかどうか」を判断する為に「サブネットマスク」は利用されます。

尚「192.168.」から始まる「クラスC」の「プライベートIPアドレス」の場合は「サブネットマスク」は 「255.255.255.0」となります。

この「サブネットマスク」は「ルーター」を通してインターネットに繋いだ場合、基本的に自動的に割り振られる物ですので一般家庭やゲーム実況配信者でも特に気にする必要はありません。

 

「デフォルトゲートウェイ」とは

「デフォルトゲートウェイ」とは「ルーター」の事を指します。

「192.168.○.1」の「プライベートIPアドレス」が「デフォルトゲートウェイ」となります。

「ゲートウェイ」とは「出入口」や「玄関」と言う意味を持ち、異なるネットワーク同士が通信する際の窓口の役割を持ちます。

 

「/24」とは?「CIDR」と「プレフィックス表記」について

「CIDR」とは、「IPアドレス」と「サブネットマスク」を同時に表現する為のシステムです。

「IPアドレス」と「サブネットマスク」はセットで運用されるものですが、「IPアドレス」を表記する時に「サブネットマスク」をいちいち「255.255.255.0」等としっかり表記するのは面倒だ、との事で開発されたものが「CIDR」なのです。

例えば「/24」とは「サブネットマスク」が「255.255.255.0」である事を表すもので、

「192.168.1.7」と「255.255.255.0」と言う「プライベートIPアドレス」があった場合に「192.168.1.7/24」の様な「IPアドレス」の書き方をする事を「プレフィックス表記」と言います。

「/1」の「サブネットマスク」は「128.0.0.0」、「/32」の場合は「255.255.255.255」を意味しておりますが、それを理解していても実況配信や家での日常生活で使用する事は一切無いですね。

 

「プライベート(ローカル)IPアドレス」の固定化方法について

「プライベート(ローカル)IPアドレス」はインターネットに接続する機器に自動で割り振られる、とご説明致しましたが機器毎に割り振る「プライベート(ローカル)IPアドレス」を固定化する事も出来ます。

「プライベートIPアドレス」を固定化する方法に関してはこちらの記事をご覧下さい。

【Windows 10】「プライベートIPアドレス」の固定化方法
当記事では「プライベートIPアドレス」の固定化方法や「プライベートIPアドレス」を固定化する意味、そのメリットについて簡単に解説致します。

 

まとめ

今回は簡単に「プライベート(ローカル)IPアドレス」について簡単に解説致しました。

「プライベート(ローカル)IPアドレス」はスマートフォンやゲーム機、パソコン等でも目にする機会の多い方の「IPアドレス」と言えます。

管理人がゲーム実況デビューした当時は「YouTube」「ニコニコ動画」の様な動画サイトを介したゲーム実況はまだ主流では無かった為「プライベートIPアドレス」等の知識も必修科目に近い物だったのですが、現在は当時に比べると余り気にしなくても良いかも知れないですね。

それでは当記事『「プライベート(ローカル)IPアドレス」とは?「サブネットマスク」、「デフォルトゲートウェイ」について』を終了致します。

お疲れ様でした。

コメント

  1. ばったん より:

    はじめまして。
    私のブログでIPアドレスに関する記事を書いているのですが、こちらの記事がとてもわかり易いので、リンクを張らせて頂いてもよろしいでしょうか?
    よろしくおねがいします。

    • 管理人 より:

      こんにちは。ご連絡ありがとうございます。
      分かりやすいとのお褒めの言葉を頂き、とても光栄です。
      当記事の内容が役立つ様であれば是非お役立て下さい。

      これからも分かりやすい記事を書ける様、私も精進して行きたいと思います。
      ありがとうございました。

  2. ばったん より:

    快諾ありがとうございました。
    今後ともよろしくおねがいします。