こんにちは!
先の記事『キャプチャーボードとは?ソフトウェアとハードウェアの違いについて』ではキャプチャーボードのエンコードの種類についてを解説を致しました。
ですが、一言で「キャプチャーボード」と言っても配信したいゲームの機種によって必要となるキャプチャーボード自体が変わって来るのです。
ゲーム機と同様にキャプチャーボードには接続出来るケーブルがそれぞれ決まっており、配信したいゲーム機と接続出来るタイプのキャプチャーボードが必要となる為ですね。
当記事ではキャプチャーボードの中でも、特に「PS4」等の最新ゲーム機を実況する為に必要なキャプチャーボードの種類や注意点について簡単に解説致します。
「HDMIキャプチャーボード」が必要なゲーム機について
この項で扱うキャプチャーボードが必要なゲーム機は以下の物となります。
ソニー系ゲーム機(コピーガード「HDCP」対策が必要)
- PlayStation 4 (PS4)
- PlayStation 3 (PS3)
- PlayStation VITA TV (PS VITA)
任天堂系ゲーム機
- Nintendo Switch
- Nintendo Wii U
マイクロソフト系ゲーム機
- Xbox One
- Xbox 360
HDMIケーブルに対応した最新の(に近い)家庭用ゲーム機のゲームを実況したい場合は、これ等のゲーム機が基本的にHDMI端子のみにしか対応していないので、HDMI端子に対応したタイプのキャプチャーボードが必要となってきます。
又、キャプチャーボードには
- USBに接続して使う「外付け型」
- パソコン内部に接続して使う「内蔵型」
の2種類が存在しており、家庭用ゲーム機を使った実況を始める為にはHDMI端子に対応した「外付け型」と「内蔵型」のどちらかのキャプチャーボードを購入する必要があります。
又、最新の家庭用ゲーム機を実況するにあたってキャプチャーボードの「対応解像度」や「対応FPS」は勿論の事、コピーガード「HDCP」の存在も決して無視する事は出来ません。
PS3やPS4等のDVDやブルーレイの動画を再生出来るゲーム機にはコピーガードと言う著作権保護機能の一種「HDCP」が実装されており、それを解除しなくてはHDMI出力でゲーム画面をパソコン上に表示する事が出来ない為、対策を練る必要があります。
「外付け型」のHDMIキャプチャーボードとは
「外付け型」のキャプチャーボードとは、パソコンにUSBケーブルで接続して使うタイプのキャプチャーボードの事を指します。
- パソコン初心者でデスクトップパソコンの横蓋を開くのが怖い方と言う方。
- ノートパソコンを使っている方。
と言った場合にオススメのキャプチャーボードです。
「ノートパソコン」をご利用されている場合、物理的に「USB」タイプの「キャプチャーボード」しか使用する事が出来ません。
外付け型のキャプチャーボードには「ソフトウェアエンコード」、「ハードウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードがバランス良く存在するので用途に合わせて購入する事が出来ます。
ただし、ゲーム実況でオススメのキャプチャーボードは基本的に「ソフトウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードとなりますので、いざ購入する際には「ソフトウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードを選択して置けば問題は無いでしょう。
ただし、「60fps」に対応した「外付け」型のキャプチャーボードを購入しヌルヌルと動く映像でゲームを楽しみたい場合にはパソコンに「USB3.0(端子が青いタイプ)」が実装されている事が求められる場合もありますので、もしパソコンが「USB3.0」に対応していない場合には選択出来るキャプチャーボードの幅が若干狭まると言う事は念頭に置いておいて下さい。
「USB3.0」が自分のパソコンに実装されているか分からない場合の調べ方
「デバイスマネージャー」の機能を使う事で「USB3.0」にパソコンが対応しているかどうかを簡単に調べる事が出来ます。
「Windows 10」 or 「Windows 8.1」の場合の確認方法
- キーボードの「Windowsキー」と「Xキー」を同時押し。
- 「デバイスマネージャー」を選択。
- 表示されたウインドウ内の「ユニバーサルシリアルバスコントローラ」の左側にある「+」を選択。
- 展開された項目の中から「USB3.0」と言う単語を探す。
「Windows 7」の場合の確認方法
- 「スタートメニュー」を開く。
- 「コントロールパネル」を選択。
- 「ハードウェアとサウンド」を選択。
- 「デバイスとプリンター」内の「デバイスマネージャー」を選択。
- 表示されたウインドウ内の「ユニバーサルシリアルバスコントローラ」の左側にある「+」を選択。
- 展開された項目の中から「USB3.0」と言う単語を探す。
「ユニバーサルシリアルバスコントローラ」の中に「USB3.0」が見付かれば、パソコンに「USB3.0」が実装されている証拠となりますので、「USB3.0」対応パソコン専用の「外付け」型キャプチャーボードも購入の選択肢に入れる事が出来ますね。
「内蔵型」のHDMIキャプチャーボードとは
「内蔵型」のキャプチャーボードとは、パソコンの横蓋を開いてパソコン内部の「PCI Express」端子に接続して使用するタイプのキャプチャーボードです。記事最初の画像の部分に挿して使用するキャプチャーボードですね。
こちらは
- パソコンの知識がある。
- 機械弄りに自信がある。
- 「デスクトップパソコン」を使用していて「USB」ポートを温存したい。
と言った方にオススメのキャプチャーボードです。
内蔵型キャプチャーボードには「ハードウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードは数が少ない為、主に「ソフトウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードを購入する事となりますが、先にも述べた通りゲーム実況でオススメされるキャプチャーボードは「ソフトウェアエンコード」タイプのキャプチャーボードですので、別段気にする必要はありません。
コピーガード「HDCP」の対処方法
「外付け型」、「内蔵型」を問わずゲーム機によって問題になってくるのがやはりコピーガード「HDCP」の存在です。
この項では簡単に2つのコピーガード「HDCP」解除方法をご紹介したいと思います。
コピーガード「HDCP」に対応したキャプチャーボードを使用する
キャプチャーボード自体がコピーガード「HDCP」に予め対応しているタイプの製品を使用する方法です。
これはキャプチャーボード自体が文字通りコピーガード「HDCP」に対応している物を使用する事から、パソコンとPS4等の家庭用ゲーム機をコピーガード「HDCP」対応キャプチャーボードを介してHDMIケーブルで繋げるだけでゲーム機の映像が映る事を意味します。
シンプルですね。
ただし、このタイプのキャプチャーボードは商品の数が極めて少ないので、基本的には以下の項で紹介する「分配器(スプリッター)」とセットで購入する方法がポピュラーと言えます。
コピーガード「HDCP」対応型「分配器(スプリッター)」を使用する
管理人オススメのコピーガード「HDCP」の解除方法です。
単に、他の選択肢が実質無いだけ共言えますが。
コピーガード「HDCP」に対応したHDMI端子対応型の「分配器(スプリッター)」をゲーム機とパソコンの間に挟むだけでコピーガード「HDCP」は解除され、パソコン画面にゲーム機の映像を映す事が出来る様になります。
コピーガード「HDCP」に対応したHDMI端子対応型の「分配器(スプリッター)」を購入した場合は「HDMI対応キャプチャーボード」ならばコピーガード「HDCP」を気にせず自由に選んで購入する事が出来る様になり、又、ゲームの遅延対策にもなりますので管理人個人としては一番オススメのコピーガード「HDCP」の解除方法と言えます。
ただし、幾ら自由にキャプチャーボードを選べるにしても値段だけを見て「対応解像度」や「対応FPS」を無視しては行けませんよ。管理人の様になるかも知れませんからね…。
コピーガード「HDCP」の解説や「分配器(スプリッター)」をご紹介した記事もございますのでそちらの記事も宜しければどうぞ。
まとめ
今回は「HDMI端子」に対応した「キャプチャーボード」がどの様なゲーム機をパソコンと繋げる場合に必要になるかについて簡単に解説致しました。
PS4を始めとした近年発売されたゲーム機を実況配信する為にはHDMIに対応した「キャプチャーボード」が必要でそれには「内蔵型」と「外付け型」の2種類が存在し、それ等の「キャプチャーボード」を購入する際には同時にコピーガード「HDCP」の対処方法を考える必要があると言う事をご理解頂けたかなと思います。
それでは当記事『【PS4対応】「HDMIキャプチャーボード」が必要なゲーム機とは?』を終了させて頂きたいと思います。
お疲れ様でした。
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