「ping」値とは?「ms」の意味や応答速度の改善方法について

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こんにちは!

皆さんはインターネット通信における「ping」値についてご存知でしょうか。

何となく名前は聞いた事があるけど、意味までは分からないなあ。

と言った方も多いのではないでしょうか。

当記事ではインターネット通信において最重要!?とも言える「ping」値について簡単に解説致します。

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「ping」値とは

「ping(=ピン、ピング)」値とは「インターネット」における送受信の「応答速度」の事です。
ざっくりとした表現を致しますと通信の「レスポンス(=反応)の速さ」の事ですね。ちなみに管理人は「ピング」派です。

「ping」値は「ms(milli second=ミリ秒)」と言う単位で表され「1ms」は「1,000分の1秒」を意味しています。

「通信速度」とは似て異なる物で、「通信速度」が文字通り「通信自体の速さ」を表しているのに対し「ping(=応答速度)」値は通信の送受信が行われるまでの「反応の速さ」を表しています。

インターネット回線は「上り」や「下り」等の「通信速度」が主に注目される傾向にあります。
ただし「インターネット」と言う物は「通信速度」の最高速度がただ速いと言うだけでは駄目なもので「安定して速い」事が大切なのです。

その「インターネット通信の安定感」を生み出す為に大切なのが「ping」値と言う概念であり、快適なインターネット生活を送る為には「通信速度」と「ping(=応答速度)」値を両立させる事が必須となります。
「通信速度」と「ping(=応答速度)」値はどちらが欠けてもインターネットは快適とは言い難い物です。

 

「ping」値の良し悪しについて

「ping(=応答速度)」値は「ms」が低ければ低い程、通信が安定して行われている事を意味します。

「ping」値の良し悪しについては主に以下の通り。

「ping」値 速度評価
1~15ms とても速い
16~35ms 速い
36~50ms 標準的
51~100ms 遅い
101ms~ とても遅い

「ping」値は一般に「50ms」前後で標準的であると言え、「100ms」以下であればインターネットを概ね快適に利用出来る「応答速度」であると言えます。

ただし、それはあくまで普通の使い方をした場合に限った事で、オンラインでゲームを遊ぶ場合や実況配信者の場合は話は別となります。

実況配信やオンラインゲームの場合は、通信を常に連続して行いますので「ping」値が高く「応答速度」が遅い場合には通信で「タイムラグ」が発生して快適なインターネット生活を送る事が出来なくなってしまいます。

 

「ping」値が高いとオンラインゲームや実況配信でどう言った問題が出るか

「ping」値が高い場合、オンラインゲームや実況配信においてどう言った問題が出るのかについての具体例は以下の通り。

実況配信

映像が途切れ途切れとなり、紙芝居の様になる。
肝心なシーンが視聴者画面に映らず「ジョジョ」の「キングクリムゾン」の様に「結果」だけが視聴者画面に映る事も有り得ます。


オンラインゲーム
(非完全同期タイプ)

例①:「モンハン」
一緒に遊んでいる仲間やモンスターが瞬間移動している様に見える。
他プレイヤーからは逆に自分が「止まっている」「動いていない」「その場で足踏みしている」様に見えています。

原因:
自分及び仲間、敵の行動の情報を安定して送受信出来ていない為。
「ホスト(=部屋主)」の「ping」値が極端に高い場合、仲間がモンスターに与えたダメージが「ホスト」側のモンスターに反映されず、結果的にノーダメージになってしまう事すらあります。

例②:格闘ゲーム等
自分が「オフライン」では完璧なはずのタイミングで攻撃操作を行っても相手に避けられたり、相手の攻撃を避けられなかったりする。

原因:
自分の入力操作がゲームに反映されるタイミングが遅い為、キャラクターの操作が一瞬遅れてしまう為。
「キャプチャーボード」を使ってパソコンのモニターでゲームを映している場合は更に映像自体の遅延も発生致しますので常に相手に一手先に行かれている状況となり、
本来なら格下の相手にも厳しい戦いを強いられる事となります。

オンラインゲーム
(完全同期タイプ)

例:「スマブラ」
自分及び一緒に遊んでいる相手の画面がカクカクになる。

原因:
自分と相手の通信が完全に同期しているタイミングにしか通信が行われない為、ゲーム側が通信が安定するまで画面を止めて待機してしまう為。

「ping」値が高い事によるデメリットは沢山ありますが、メリットに関しては何も無いのです。

映像遅延についてはこちらの記事を参考にどうぞ。

キャプチャーボードの「映像遅延」とは?その対策・回避方法について
キャプチャーソフトを使ってパソコン画面を観ながらアクション系のゲームをプレイしていた際に若干の違和感を感じた事はありませんか?当記事ではゲーム実況配信者の宿敵共言えるキャプチャー画面の「映像遅延」について簡単に解説致します。

 

オンラインゲームで快適に遊ぶ為に必要な「ping」値の目安

オンラインゲームを快適に楽しむ為には以下の「ping」値が必要とされています。

「ping」値 ゲームのジャンル
「10ms」前後 アクション要素の強い
「アクションゲーム」や「格闘ゲーム」系
「50ms」前後 激しいアクション要素の少ない
「RPG」系
「100ms」前後 将棋や囲碁等の全体的にゆっくりとした
「テーブルゲーム」系

「1ms」は「1,000分の1秒」ですので1秒間に「1,000回」もの入力を受け付けるチャンスを持っていますが、一方の「100ms」は1秒間に「10回」しか入力を受け付けるチャンスが存在しません。
「スマブラ」の様な対戦アクションゲームや「FPS」ゲーム等で「10ms」と「100ms」のプレイヤー同士が対戦したらどちらが有利なのかは一目瞭然ですね。

ご自分の「ping」値を気になられた場合はこちらの計測サイトをご利用下さい。

http://www.speedtest.net/ja

 

「ping」値はどうやって決まる?

「ping」値とは、先述の通りインターネットにおける送受信の「応答速度」の事です。

「インターネット」を通信の「道」とするならば、パソコンやゲーム機等の機器は「人」、「通信速度」は「人の歩く速さ」、「ping(=応答速度)」値は「道の歩きやすさ」と言った所です。

どれだけ本来の移動速度が速くても障害物にぶつかったり転んでしまっては結局は遅くなってしまう、と言う事がインターネット通信にも言えるのです。

現在、世間に一般的に普及している「Wi-Fi」通信。

便利ですよね「Wi-Fi」通信。
今ではどこのご家庭でも使用されている物だと思います。

しかし、この「Wi-Fi」通信に使用される無線電波は障害物や、電子レンジ等の機器が発する電波等に弱く「ping」値を高める大きな要因となってしまっています。

その為「Wi-Fi」を使用した無線通信は「ping」値が高くなってしまう傾向にあり、オンラインゲーム等では推奨されていません。
勿論、実況配信でも同じ事が言えます。

一方で、「有線LANケーブル」は言わばインターネット通信の「専用道路」。
「自転車専用道路」みたいなイメージですね。

「有線接続」する事でインターネット通信は安定してスムーズに送受信が行える為「ping」値は低く安定する傾向にあります。

無線回線で「ping」値にお悩みの方はまず、有線「LANケーブル」のご利用をオススメ致します。

 

「ping」値の改善方法について

「ping」値を改善する方法には、先述した「有線LANケーブル」の利用を含めて3つの手段が挙げられます。

「ping」値の改善方法

  1. 無線(=Wi-Fi)接続を止めて「有線LANケーブル」を使用したインターネット通信に切り替える。
  2. 使用する「ルーター」を変更する。
  3. 高速な「インターネットプロバイダ」に乗り換える。

家庭環境の問題で「有線LANケーブル」をご利用出来ない場合の対処方法やオススメの「ルーター」や「プロパイダ」もこちらの記事でご紹介しているのでよろしければどうぞ。

【有線】ゲーム実況にオススメのインターネット接続とは?【無線】
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意外と手段が少なくて方法自体も「普通」と思われた方も多いかも知れませんね。

しかし、そんなに難しい手段を用いなくても改善出来るのが「ping」値と言う物なのです。

皆さんも是非「有線LANケーブル」からお試しになって「ping」値を改善されてはいかがでしょうか。

 

まとめ

今回は「ping」値について簡単に解説致しました。

「通信速度」が速いだけでは駄目、「応答速度」も大切だと言う事を漠然とでもご理解頂けたなら幸いです。

それでは当記事『「ping」値とは?「ms」の意味や応答速度の改善方法について』を終了致します。

お疲れ様でした。

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